原状回復工事

原状回復工事とは、オフィス移転時にテナントが使用していた物件を、入居前の状態に戻すための工事のことを指します。

増設した機器や設備の撤去、壁や床に空けた穴の修繕、壁紙やカーペットの張り替え・クリーニング、電気・通信配線の撤去・復旧などが含まれます​​。他にも、工事の範囲には解体、塗装、クロスやタイルカーペットの張り替え、電気関連の工事、クリーニングなど多岐にわたります​。原状回復工事を行う範囲は契約書の内容を確認しましょう。

アームでオフィス移転をご依頼いただければ、お客様自ら原状回復工事に必要な業者を手配する必要がなく、ワンストップで行わせていただきます。オフィス移転に合わせて原状回復工事を行う場合には是非一度ご相談ください。

原状回復工事の工事区分

原状回復工事におけるA工事、B工事、C工事は、賃貸物件での退去時に発生する工事の区分です。これらの区分は、工事の内容や責任範囲、費用負担者を明確にするために用いられます。

注意点として、賃貸契約書の内容に大きく左右されるため、契約締結時には、A工事、B工事、C工事それぞれについての定義、責任範囲、費用負担に関する条項を明確に理解し、合意することが重要です。また、改装や修繕を行う前には、オーナーへの相談や承諾を得ることが必要になる場合が多いです。

A工事（業者の発注、費用負担をオーナーが行う）

A工事は、エントランス、廊下、階段、エレベーターなど、全入居者が共用する部分の工事となります。A工事は、建物全体の価値を維持するために重要であり、個々のテナントが負担することは基本的にはなく、発注から費用負担までオーナーが行います。

B工事（業者の発注はオーナー、費用負担を入居者が行う）

B工事は、建物の主要な構造部分や給排水設備、電気設備、防火設備など、個別のテナントスペースに影響を及ぼす設備や構造に関する工事となります。B工事は、業者の発注はオーナー、費用負担を入居者が行います。B工事の範囲は契約書によって定められることが多く、テナントとオーナー間の合意に基づきます。

C工事（業者の発注、費用負担を入居者が行う）

C工事は、インターネット配線や電話配線の撤去や壁紙や床の張り替え工事などが含まれます。C工事はテナントの責任と費用で行われ、原状回復時にはテナントが元の状態に戻す必要があります。ただし、オーナーとの契約内容によっては、一部の改装が原状回復の対象外となることもあります。

原状回復工事の流れ

原状回復工事は、賃貸契約終了時に物件を契約開始時の状態に戻すために行われます。以下に、その一般的な流れを説明します。

原状回復の範囲と責任の確認

まず、賃貸契約書や関連する規定を確認し、原状回復に関する条項（A工事、B工事、C工事の範囲と費用負担について）を把握します。 他にも、原状回復工事を行うことができる曜日や時間帯も記載されているため、日程を確認しましょう。また、契約書の内容に基づいて、オーナーと原状回復工事の範囲や方法について相談し、必要な場合は事前に承諾を得ます。

現地調査

施工業者により、物件の現状を詳細に確認を行い、どのような工事が必要となるかリストアップを行います。見積もり依頼後に、日程の確認を行い、スケジュールの設定をします。

工事の着工

契約後にスケジュールに基づいて業者が原状回復工事を行います。すべての工事が終了したら、オーナー、テナント、工事業者で物件の確認を行います。追加工事を依頼される場合があれば、業者に修正を依頼します。確認後、問題がなければ原状回復工事の完了となります。

原状回復工事の工事期間

原状回復工事の期間は、工事の範囲や規模に左右されますが、1ヶ月程度が必要となることが多いです。内容が少なければ、1週間程度で工事が完了する場合もあります。あくまで目安であるため、必要な場合はできるだけ早く手配を行いましょう。

アームの原状回復工事

アームの原状回復工事では、オフィス移転と合わせてワンストップで行うことが可能でございます。アームの信条として掲げている「本当に安いオフィス移転」で高品質で低コストなオフィス移転をお客様にご提供しているのと同じく、原状回復工事でも低コストを実現しています。また、ワンストップで行わせていただくため、企業様のスケジュールの調整の手間を大幅に削減することが可能です。是非一度、お気軽にご相談ください。

原状回復工事で行われる工事

原状回復でよく行われる工事を紹介いたします。物件などによっても異な離ますので、一例としてご覧ください。

壁・床の修復

• 使用中に傷ついたり、変色したりした壁紙を新しいものに張り替えます。
• 床材は、傷や凹みが生じたフローリング、カーペットなどの床材を交換します。場合によっては、床の鳴りや凹みの補修も必要となることもあります。

設備・備品の修繕または交換

• 故障した照明器具や、使用によって劣化した照明器具を修理または交換します。
• キッチンやトイレ、バスルームの蛇口の交換、タイルの補修、シンクやトイレの交換など水回りの損傷を修復します。

クリーニング

• カーペットのシャンプー洗浄、窓ガラスやサッシの清掃、エアコンのフィルター清掃や消臭、換気扇の清掃など、オフィス内の全面クリーニングを行います。

間仕切りの撤去

• テナントが設置した間仕切りやカウンター、棚などの撤去を行い、元のオープンスペースに戻します。

電気・通信設備の復旧

• テナントが追加した電話線やLANケーブルの撤去を行い、必要に応じて元の配線状態に復旧します。

ドアや建具の修復

• 傷ついたドアの交換、ドアノブや鍵の交換、建具の補修を行います。

塗装工事

• 壁や天井、建具の塗装を行い、使用による汚れや傷をカバーします。